ほとんどの人が一度は経験するであろう腰痛
日本には約3000万人の腰痛持ちがいると言われており、数年前までは腰痛の85%が原因不明とされていました。
しかし近年は腰痛診療ガイドラインが改定され腰痛の原因の内訳として、
椎間関節性 22%
筋・筋膜性 18%
椎間板性 13%
狭窄症 11%
椎間板ヘルニア 7%
仙腸関節性 6%
およそ75%以上で原因が特定できるとされています。
しかし、ここで気をつけないといけないのは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、変形があってもそれぞれ単体で痛みの原因となる可能性が低いこということです。
最近では、健常者(痛みがない人)のMRIを撮ってみると、30歳以上の半数以上にヘルニアをはじめとする椎間板の変性が見られると言われています。
過去にヘルニアや変形性関節症を発症していても、それが今現在の腰痛の原因かどうかは自覚症状だけでは判断できません
腰痛が発生する原因は多岐にわたります。
生活習慣、食事、ストレス要素も含めて総合的に判断する必要があります。
腰痛を改善するためには?
腰痛を引き起こしている原因は多岐にわたりますが、多くの方で共通していることがあります。
それは体幹のコントロールができていないことです。
体幹を安定させる筋肉は多裂筋、腹横筋、骨盤底筋群、横隔膜などのインナーマッスルです。
腰痛を改善するためにはこのインナーマッスルをしっかりと働かせることが重要になります。

人間の全ての運動は体幹(背骨)が安定することで適切に行うことができます。
腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症など病名がつく腰痛においても体幹が安定しないことで発症することが多いです。
一般的に広まっている「腹筋・背筋を鍛える」エクササイズは「動き」の役割をしているアウターマッスルに着目していることが多く、インナーマッスルに刺激が入っていないことがほとんどです。これでは体幹は安定しません。
重要なのはインナーマッスル。これらの筋肉を適切に働かせることで腰痛は改善されることがほとんどです。
注射、マッサージにはその場の痛みを抑えるのには有効ですが持続して痛みを改善できるわけではありません。
もしあなたが、何をしても良くならない、どんなエクササイズをしたらいいか分からないというのなら当院にご相談ください。
きっとあなたのお役に立てるはずです。